こどもの歯並びは日常の生活習慣の中でつくられていきます。
お子さまは正しい呼吸、正しい飲み込み方ができていますか?
お子さまは正しい姿勢で座っていますか?
実は歯並びに問題のあるこどもの多くが普段の生活の何気ない習慣の中にその原因を抱えているのです。
ひげた おとなこども歯科では歯並びを悪くする習慣を正しながら、
自然な歯並びを育てていく「MYOBRACEこども矯正」をご提供しております。
歯並びはこどもたちの将来にどのような影響を与えるのでしょうか。
歯並びでまず心配になるのが「見た目」の問題です。特に歯並びはコンプレックスの要因となりやすく、こどもであっても「人前で話す」「思い切り笑う」ことにためらいを感じやすくなります。美しい歯並びはそれだけで自分への自信につながり、心の豊かさを育んでくれるのです。
そしてこどもの歯並びは体の成長にも深く関わってきます。こどものころに「しっかり咬む力」を養っておくことは、栄養バランスや消化吸収を助けるうえでとても大切です。また上下の歯がしっかり咬めることは体全体のバランスを安定させ、体の歪みや姿勢の悪さなどを予防していきます。
こども矯正はただ歯並びを整えるだけの治療にとどまりません。こどものうちから正しい歯並びへと導くことは、お子さまの心身の成長をサポートするうえでとても大切なのです。
歯並びは「遺伝によるものだ」と多くの方が思いがちです。確かに顔の大きさや輪郭、目元、口元といった体のあらゆる形、そして気性や性格なども私たちは両親の遺伝子から受け継いでいます。ですので「歯並びは遺伝する」というのも一説としては正しいといえます。
ただ歯並びに問題のあるこどもすべてに遺伝の影響があるわけではありません。歯というのはそれ自体が独立してその場所に位置するのではなく、頬や唇、舌などから受ける力によってバランスを保っています。この力のバランスが崩れてしまったときに、歯は本来あるべき場所ではないところへ動いてしまうことがあるのです。
例えば常に口呼吸をしているこどもは唇の力が弱く、前歯が前方へと動きやすい傾向にあります。また食べものを飲み込むときに唇にぐっと力が入ったり、舌を前に突き出したりするこどもは、その力を受ける方向へ歯が動きやすくなります。
このように歯並びは呼吸の仕方、食べものの飲み込み方、舌の位置などによって大きく左右されます。こどもの歯並びへの取り組みは、このような普段何気なくおこなっている習慣を正すことからはじまるのです。
1.指しゃぶり |
2.唇をかむ |
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指しゃぶりはこどもの体と心の発達において必要な行為といわれています。3歳ごろまでの指しゃぶりはそれほど神経質にならず、温かい目で見守ってあげましょう。 「指しゃぶりがなかなかやめられない」とお悩みの方は、ぜひ一度当院にてご相談ください。 |
唇を強くかむという行為では、あご全体を内側に押す力が働きます。例えば「下唇をかむ」クセのあるこどもは、下のあごに加わる力によってその成長が妨げられてしまいます。そのため下あごが通常よりも後ろに下がった位置での咬み合わせがつくられてしまいます。 |
3.常に口が開いている(ポカン口) |
4.舌がいつも下あごの中にある・舌を前に突き出す |
テレビを観ているとき、本を読んでいるときなどに、いつもお口が「ポカン」と開いているお子さまは歯並びに注意が必要です。 このようなお子さまは唇が前歯をサポートする力が弱いため、「出っ歯」や前歯が咬みあわない「開咬(かいこう)」になる可能性が高くなります。 ポカン口のクセのあるお子さまには、優しく声かけをおこなうなどして早めに対処しておきましょう。 「対処方法がわからない」とお悩みの方は、ぜひ一度当院にてご相談ください。 |
普段何もしていないとき、舌がどの位置にあるのかを意識する方は少ないでしょう。 舌は、食事や会話以外のときは舌の先が上あごにぴったりくっついているのが正しいポジションとなります。 この舌の位置が下あごの内側にあったり、舌を前に突き出すクセがあったりするこどもには、下のあごに不自然な力がつねに加わるようになります。そしてこの力が歯並びの乱れや、下あごが前に突き出す「受け口」の原因になってしまいます。 |
5.頬づえ・横向き寝・うつぶせ寝 |
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頬づえや横向き寝、うつぶせ寝などはあごに一方向から強い力が加わるため、あごの成長や形に影響を与えてしまいます。正しいあごの成長や歯並びへの育成のためには、正しい姿勢を保つことも非常に重要です。 |
歯並びに深く関係しているのが歯の大きさとあごの大きさのバランスです。歯の大きさに対してあごの骨が小さいと、歯は正しい位置に並ぶことができずガタガタした歯並びになってしまいます。
このように歯とあごのアンバランスによっておこる「ガタガタ歯並び」を叢生(そうせい)といいます。叢生にならないようにするためには、歯の大きさにあうようにあごの骨の成長をうながしてあげることが必要です。
あごの骨を十分な大きさに育てるには、骨の細胞をつねに刺激してあげることが大切です。歯ごたえのあるものをしっかり咬み、舌を上手に動かして飲み込む。この一連の動作が骨の細胞を刺激し、あごの成長をうながすことへつながっていきます。
上の前歯が下の前歯よりも大きく前に出てしまうのが「出っ歯」と呼ばれる歯並びで、専門的には上顎前突(じょうがくぜんとつ)といいます。
出っ歯になると「前歯で食べものが咬みづらい」「見た目が悪い」などの問題が生じやすくなります。また下のあごが後退している場合は、あごの関節に対する負担も大きくなります。
下の歯が上の歯よりも前へ突き出しているのが「受け口」で、専門的には反対咬合(はんたいこうごう)と呼ばれています。
受け口は上のあごの成長がたりない場合と、下のあごが大きく育ちすぎる場合の2つのパターンがあります。原因がどちらにあるのかを早期に見極め、あごの成長をコントロールしていくことがとても重要です。
左右の奥歯はしっかり咬みあうのに、上下の前歯が咬みあわない歯並びを開咬(かいこう)といいます。
開咬は指しゃぶりやポカン口など、普段のクセが主な原因となります。それ以外に「タオルを咬む」「舌を前歯ではさむ」など、お子さまの何気ないクセが歯並びに悪い影響を与えるので注意しましょう。
ひげた おとなこども歯科では6歳からはじめる矯正治療「MYOBRACEこども矯正」をご提供しています。
矯正治療といえば「永久歯が生えそろってから」とお考えの保護者の方もいらっしゃるでしょう。しかしこれまでお話ししてきたように、こどもの歯はお口の周りの筋肉(頬や唇の動き、舌の位置など)を正しく機能させることで、自然に正しい位置へ導くことができます。
ひげた おとなこども歯科が実施しているMYOBRACEこども矯正は、通常の矯正治療のようなブラケットやワイヤーを使用しません。MYOBRACEこども矯正では、専用のマウスピースを装着しながら正しい歯並びのために必要なお口の機能を育てていきます。
通常の矯正治療では、歯に人工的な力を加えて歯を動かしていきます。そのため痛みが強く、取り外しのできない装置はこどもにとって負担が大きくなります。
MYOBRACEこども矯正はお口の周りの筋肉をトレーニングしながら、こどもの成長にあわせて自然な歯並びへと導く治療法です。取り外しのできるマウスピースはお子さまへ負担が少ないほか、痛みをともなうこともありません。
MYOBRACEこども矯正で使用するのは、取り外しができるマウスピースです。学校につけていく必要がないため、お友だちに見られる心配がありません。
通常の矯正治療では歯を並べるためのスペースを確保するために、永久歯の抜歯を余儀なくされる場合があります。しかしMYOBRACEこども矯正はこどもの成長を利用しながらあごの成長をうながしていくため、永久歯を抜歯する必要がありません。
矯正治療で歯並びがきれいになっても、歯並びを悪くする原因をそのままにしておいては、歯並びは再びもとの状態へ戻ってしまいます。
MYOBRACEこども矯正の基本は、不正咬合の原因となる悪いクセや習慣を改善すること。歯並びを根本から治療することで、将来にわたって美しい歯並びを維持することができます。
お子さまの矯正治療を考えるうえで、気になるポイントの1つが治療をはじめるタイミングです。
ひげた おとなこども歯科ではお子さまのあごの成長などを考えて、上下の前歯が永久歯に生えかわる6歳前後、受け口の治療では4歳前後を目安に、治療をはじめることをおすすめしています。
矯正治療に必要な検査(レントゲン・セファロ・歯の模型・口腔内写真・顔貌写真)をおこないます。
その検査結果をもとに、今後の治療計画についてご説明いたします。治療内容にご納得いただけた段階で治療の開始となります。
上下前歯4本の永久歯を並べる治療をおこなっていきます。
日中の1時間と就寝中に、専用のマウスピースを毎日装着してもらいます。
お口の周りの筋肉を鍛える訓練をおこないます。
8歳を過ぎるころになると、上あごの骨の成長がゆるやかになってきます。そのためMyobraceトレーナーにくわえ、上あごの拡大をはかるBWSという装置を使用していきます。
日中の1時間と就寝中に、専用のマウスピースを毎日装着してもらいます。
☆BWSの装着
MYOBRACE独自のあごの拡大をはかるワイヤー装置を、上あごの裏側に装着します。
お口の周りの筋肉を鍛える訓練をおこないます。