2023/04/28
さて今日はiTeroエレメントという歯科用の3D光学スキャナーの紹介です。当院も昨年末に導入しました。
従来の「歯の型どり」は、アルジネートやシリコンといった粘土様の材料(印象材)をトレーに盛り、それを歯に圧接して硬化を待ち、硬化後歯から撤去する一連の作業が必要でしたが、光学スキャナーに変わることによって次のようなメリットがあります。
光学スキャンしたデータとCTデータを組み合わせてインプラントポジションを設計したり、矯正の3Dシミュレーションに応用したりと、今後の歯科医療における3D化は欠かせないものとなってきております。
また3D光学スキャナー(iTeroエレメント)で出来ることの一つがマウスピース矯正(インビザライン invisalign)です。
従来のワイヤー矯正ではなく透明のマウスピースを1〜2週間ごと新しいものに交換して、ゆっくりと歯を動かしていくものです。
⚫︎取り外し式なので歯の隙間もクリーニング出来るので口の中を清潔に保てる。
⚫︎目立ちにくい。
⚫︎通院の回数が少ない。
⚫︎ワイヤーより痛くない。
⚫︎毎月歯の型を取らなくて良い。
⚫︎食事の時、水以外のものを飲む時は外さないといけない。
⚫︎装着時間を守らないと歯が思うように動かず、治療期間が長くなる。
⚫︎取り外し式なので本人のやる気に左右される。
もう一つデメリットをあげるとすれば、コンピューターでシミュレーションするので、どの歯科医師が担当しても同じ治療結果が得られると錯覚しがちですが、100%シミュレーション通りに治療が進むことはありません。シミュレーションはあくまでシミュレーションで、個々の患者さんのすべての情報を網羅して計算されているわけではありませんし、アライナーの変形、装着時間など、すべてを予測して計算できません。予測どおりに動かないのは当たり前として、どうすればより実現性の高い計画を立てられるのか、どのようにリカバリーするかを考えるのが歯科医師の役目となり、そこに経験と知識が要求されるのです。
当院はインビザライン専門医である神保町タワー歯科矯正歯科院長の越智先生とも提携し、複数ドクターで確認しながら矯正治療を行なって参りますので、安心して治療を受けることが可能です。
歯並びの気になる方、インビザラインに興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。